まだキャンプ未経験だけど興味がある人、もしくはキャンプ経験者だけどどんなキャンプスタイルがあるのか知りたい人などのための記事となります。
キャンプスタイルと一口にいっても、考え方によってさまざまな分類があります。
今回は数あるキャンプスタイルを、考え方別でご紹介します。
独り?家族と?夫婦で? 誰と行くかによるキャンプ分類
ソロキャンプ
ソロ=単独。すわなち一人で行くキャンプのことです。
漫画やアニメでヒットしたゆるキャンやキャンプ芸人などを契機にメディアで取り沙汰されてから世の中に認知されるようになりました。
筆者はソロキャンプこそ究極の大人の遊び(変な意味ではない)と考えています。インドアで根暗な人種(偏見)にこそソロキャンプをお勧めします。
ファミリーキャンプ・デュオキャンプなど
家族で行くのがファミリーキャンプ、カップルや夫婦でい行くのがデュオキャンプ、他にも友人や親戚などのグループで行くグループキャンプなどがあります。
第一次キャンプブームが1990年代にありました。子供のころ家族でキャンプに行っていた人もいたのではないでしょうか。
今ではメディアの影響だけでなく、未曽有の流行感染などの影響も手伝って第二次キャンプブームと言われています。それに伴って家族や夫婦などで行くキャンプも増えました。
宿泊の有無によるキャンプ分類
お泊りキャンプ
キャンプといえばテントやシェラフ(寝袋)で一泊なりして夜を越すキャンプを想像する人が多いのではないでしょうか。
キャンプの醍醐味は宿泊あってのことと言えるでしょう。
しかしその分テントやシェラフ、ランタンなどの準備に伴う出費が、キャンプに対する敷居の高さを感じる理由の一つとなります。
デイキャンプ
お泊りキャンプだけがキャンプではありません。日帰りでもキャンプはキャンプです。
キャンプに興味があってもいきなり道具をそろえることに抵抗を感じる人もいるでしょう。
デイキャンプでしたらシェラフもランタンもマストで必要ではありません。テントすらなくてもキャンプはできます。
※筆者はキャンプ歴一年や二年ではありませんが、未だにテントは持っていません。その代わりタープをテント代わりにして宿泊します。
一般的なキャンプスタイルの分類
一般的なキャンプ
日本キャンプ協会によるキャンプの説明では、レクリエーションとしての野営ということだそうです。
キャンプ場などで天幕を用いた宿泊を通して自然体験ができるレジャーがキャンプということになります。
オートキャンプ
普通のキャンプと大差はないかもしれないが、キャンプ場に車をそのまま乗り入れることができるキャンプ場のことをいいます。例えば夜、強風でテントが倒壊したり雨や夜露でテント内が水で浸食したとしても、すぐ車の中に避難することができます。
ただし、車の中でアイドリングをかけつづけるのは一般的にはマナー違反となりますので、注意してください。マナー違反以前に、アイドリング状態で仮眠をすることのリスクがあるため、アイドリング中の就寝はおすすめできかねます。
車中泊キャンプ
オートキャンプ場でテントを張らずに車でキャンプをすること。
キャンプ場でなくても駐車ができる場所であればどこでもできると勘違いしてしまうかもしれません。しかし実際はRVパークやオートキャンプ場など、認められた場所で行うことがトラブルを避けるためには必要となります。
車中泊キャンプに限った話ではありませんが、車が存在する場所に小さなお子さんを一人で放置することのないようにするべきです。キャンプでは準備などで意外と忙しいため、お子さんから目を離してしまうことがあるかもしれません。
グランピング
近年のキャンプブームで新たにできたキャンプスタイルです。
グラマラス(魅惑的)とキャンプを掛け合わせた造語で、キャンプでのテント設営や料理などの手間となる部分を省くことが可能となります。そのためアクティビティなどの楽しむことに専念することができます。
ただし、一般的なキャンプサイトよりはコストが高くなることは考慮しておきましょう。
使いたい道具によるキャンプ分類
テント泊・タープ泊・ハンモック泊
これは文字通り、お泊りに用いる道具に何を用いるかという分類となります。
通常テントを用いた宿泊が多くなります。種類も豊富で価格帯も安価なものから高価なものまで予算に合わせて選びやすくなります。基本のドーム型テントや、お洒落なワンポール型、組み立て不要のワンタッチテントなどその種類も豊富です。
キャンプに軽量化を図りたい目的などで、タープのみでテント泊のように天幕を張って野営をすることがあります。上級者向けであるように感じますが、筆者は素人ながらもテントではなく、好んでタープ泊を実践しております。ただタープ泊をするためにはポールも別途必要となり、軽量化という意味では軽量テントと比べたらそこまで差はないかもしれません。
タープ泊はそれだけではなく、気分や状況に合わせて天幕の張り方を変えたりすることができるのが最大のメリットであり楽しみ方だと考えております。
ハンモックによるキャンプは、林間サイトで行うという条件つきではありますが、本当に軽量コンパクトキャンプが可能であります。ハンモックは張り方によっては横になったときの態勢が水平にならないので腰を痛くすることがあるかもしれません。寒い時期の防寒対策や、意外とハンモックの下部部分から蚊に刺されたりするケースもあるということで、大変なことがあるかもしれませんが、不便や不都合をどう克服しようか考えることも含めて楽しもうとするところにキャンプの醍醐味があります。
ロースタイルキャンプ・ハイスタイルキャンプ
こちらは余談になりますが、ソロキャンプや焚火をメインで楽しむ方には、チェアーやテーブル回りの座高が低いロースタイルが人気です。じっくり焚火の火を眺めたり、ゆっくりとした時間を過ごすのに向いております。
反対に、ファミリーキャンプなどで料理をしたり子供たちと遊びながらキャンプをする場合はハイスタイルが多いです。頻繁に立ち座りすることがあるため、座高の高いチェアーやテーブルを選ばれるケースが多くなります。
軽量化スタイル(UL:ultra light)
荷物の軽量化を図るUL(ウルトラライト)化キャンプというものがあります。
もともとは登山キャンプ時の荷物の軽量化を目的としたところから始まりました。
徒歩やバイクによるキャンプなどでは持っていける道具に制限があるため、軽量化を目指したキャンプとなります。
シェラフやテントの軽量化を図る分、コストが高くなりがちです。
移動手段によるキャンプ分類
徒歩キャンプ
必ずしも車やバイクがなければキャンプができないというわけではありません。
電車等の公共交通機関を利用してキャンプをすることができます。
車だとガソリン代や有料道路などの交通費がかかりますが、交通機関でも往復すると意外と同額くらいかかることはあるでしょう。積載も工夫次第ですが車に比べたら圧倒的に制限があります。
厳選されたミニマルな装備を考える必要があります。
徒歩キャンプのメリットとしては、時期に限らず渋滞に巻き込まれずに済みます。またシビアな積載制限があるため収納技術が向上することや、コンパクトなキャンプギア選びをする目を養えることです。
ツーリングキャンプ
ソロやバイク仲間などの少数でしたらバイクでのキャンプはおすすめです。
徒歩キャンプと同様に積載に難はありますが、限られた容量の中でいかに効率よくキャンプ道具を収納するか、またいかにコンパクトなギア選びをするというなどという違った楽しみがあります。
そしてなんといっても移動時のストレスと移動費のコスパに関してはバイクが最大のメリットといえます。バイクは渋滞の影響を受けにくくなります。また電車と比べたら安く遠くまで行くことができます。
デメリットとしては、雨天や冬季などの天候に大きく左右されることがあることと、バイクという乗り物自体のリスクをしっかりと考える必要があることです。
普段乗りなれているバイクだったとしても、キャンプ道具を載せて走るバイクの操作性は意外と悪くなり、思わぬ事故に繋がらないように注意しましょう。
サイトによるキャンプ分類
オートサイト
上記、オートキャンプでの説明と同様となりますが、車の乗り入れができるキャンプサイトとなります。
最大のメリットは車とテントとの距離が近いため荷物の移動が非常に楽です。
雨風の影響でテントやタープによるキャンプが不可能と判断した場合でも、車の中に避難することができます。
どんなトラブルに見まわれるか、ときとしてわからないキャンプにおいて、複数の選択肢を持てることは心の余裕にもつながります。
林間サイト
ハンモック泊がしたい人におすすめです。
夏場のキャンプで日差しが強い日でも、木陰に避難することができます。
林間と一口にいっても、ある程度整備された人工的な場所なのか、もしくは大自然に近い場所なのかは知っておくべきです。というのは、虫刺されなどのリスクがないか考える必要があるからです。
野外での活動をしている以上林間サイトに限ったことではありません。特に川などの水辺があるような場所では虫や動物などの生物が生息している可能性は高まります。
蚊・アブ・ブヨ・ヒル・ムカデ・ハチなどの対策は常に念頭に置いておくべきです。
川サイト
河川でのキャンプは、大雨による増水の影響や、小さなお子さんがおぼれたりしないように注意する必要があります。
今雨が降っていなくても、川の上流地帯での雨の影響によって、時間差で川下に影響が出る可能性があります。
涼しげで楽しい場所ではありますが、リスクをしっかり把握したうえで楽しみましょう。
海サイト
海は風の影響をもろに受けたり、砂サイトだとテントを固定するペグが抜けやすかったりという注意点があります。
海で釣りをしたり、海水浴をしたりと、山や川とはまた違った楽しみ方があるキャンプとなります。
山岳キャンプ
登山でのキャンプや、標高の高い地域でのキャンプは夜間の冷え込みに気を付けなければならないことが多く、事前に調べることが大事です。
もともと登山などを趣味としている人が野営やビバークをするという割合の方が多いのでしょうか。
ともかく登山経験のない人がいきなり登山による野営をしたいと思う人はいないかもしれません。
登山には道迷いや体力消耗、怪我など、キャンプそのものとはまた違うリスクがあります。
まとめ
キャンプブームの到来によってさまざまなキャンプの形や考え方が生まれました。
むりやり分類化しましたが、どれも正式な分類ではないですし、またその必要もないと考えます。
釣りとキャンプを組み合わせて釣りキャンプと命名してもいいでしょう。
女子キャンプという名称もあるそうですが、メンズキャンプがあってもいいですよね。
筆者は日帰りで焚火だけできればいいキャンプスタイルなので、焚火デイキャンプという分類になるかもしれませんね。
呼び名などなんでもいいのです。
どんなキャンプスタイルがいいとか悪いなどということはありません。
自分にとって合うキャンプスタイルを見つけるきっかけになればよいでしょう。
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